Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
大野 雅子*; 野口 瑞貴*; 永岡 美佳; 前原 勇志; 藤田 博喜
no journal, ,
2011年3月11日、東北地方太平洋沖でマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、大津波が発生した。この津波による浸水で炉心冷却機能が喪失し、福島第一原子力発電所13号機の原子炉圧力容器内の水が蒸発、炉心が損傷する事故が発生した。事故後、廃炉作業は段階的に進められ、今後は、燃料デブリの回収を含めた本格的な廃炉に向け、未知の領域に挑戦する段階に入る。廃炉作業に従事する放射線作業員は、原子炉建屋に入り、ストロンチウム90やアクチニドなど、比較的高濃度の放射性核種が常時存在する作業環境下で、様々な作業を行わなければならない。作業員が適切な保護具を着用したとしても、予期せぬ状況で放射性物質を摂取・吸入することにより、作業員の内部被ばくが発生する可能性がある。事象発生時に体内に取り込まれた放射性物質の測定は、WBCや肺モニタを用いた生体内バイオアッセイや、便や尿の分析を用いた生体内バイオアッセイで行うことができる。FDNPSでは、管理区域に入るすべての作業員が、WBCによる内部被ばくの定期的な個人モニタリングを受けている(スクリーニング目的)。アクチニドなどの線放出核種やストロンチウム90などの線放出核種については、一般的に体外バイオアッセイ測定が行われる。内部被ばくが発生した場合、医療処置の判断や対策立案を目的とした情報収集のため、迅速なバイオアッセイの確立が必要である。本発表では、FDNPSにおける廃止措置作業の概要と、Pu, Am, Cm, U, Srの混合核種に対する迅速バイオアッセイ手法の適用について紹介する。